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花粉症の方に朗報

花粉症ダチョウが日本人を守ってくれる。

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京都府立大学 動物衛生学研究室 教授 塚本康浩

「ダチョウ抗体マスク」は全て、インフルエンザと花粉(スギ、ひのき)に反応する事が確認出来ました。

私たちの研究室では、ダチョウを用いて有用抗体の低コスト大量作製法(従来の4000分の1の低コスト化)の開発に成功し、様々な感染症の防御用素材の開発を行っております。すでに、ダチョウ抗体を用いたマスク(ダチョウ抗体マスク)や空気清浄機が鳥インフルエンザや新型インフルエンザそして季節性インフルエンザウイルス防御用として販売されております。


このたび、ダチョウを用いることにより更なる面白い研究成果が出てきましたので、連絡させていただきます。今、ダチョウを500羽程飼っているのですが、そのなかで毎年、春先に何となく瞼が腫れてくる個体が出てきます。瞼と言っても第三眼瞼(いわゆる瞬膜)といって早く走るときに出てくる眼球をカバーするゴーグルみたいな半透明の瞼です(人間では殆ど退化しております)。春先に腫れるので不思議に思っていたのですが(私は獣医師なので)、血液検査すると花粉アレルゲンに対する抗体値が非常に高い事が判明しました。つまり、野外で飼っているダチョウは花粉症になっているのです。ダチョウは寿命が60年と非常に長く、野外で飼育する事が多いので、特に日本では花粉にさらされる機会が多いと思われます。検査した40羽中(おそらく5歳以上の年齢)、27羽が花粉症でした。血液中には、スギ花粉アレルゲンとヒノキ花粉アレルゲンに反応する抗体が存在しましたので、少なくともダチョウはスギ花粉かつヒノキ花粉症と言う事になります。


そこで、これまでの私たちが開発したダチョウ抗体精製の技術を用いれば、花粉症ダチョウからの卵から花粉アレルゲンに対する抗体が低コストで大量に採取できると考えました。実際にチャレンジしましたところ、予想通りの結果となりました。1個のダチョウ卵の卵黄から約4gの抗体が精製され、スギ花粉とヒノキ花粉アレルゲンの全てに反応することがわかりました。また、この卵黄からの抗体を花粉アレルゲンをしみ込ませた濾紙に添加し、花粉症の人の皮膚に塗布しましたところ、非常に面白い結果を得ました。花粉アレルゲンをしみ込ませた濾紙を塗布した場合は、1時間後には花粉症の人の皮膚はアレルギー反応(赤く腫れる)をおこしましたが、花粉症ダチョウからの抗体を添加しておきますと、アレルギー反応が起こりませんでした。つまり、ダチョウの抗体が花粉アレルゲンに結合(いわゆる抗原抗体反応)し、人の皮膚でのアレルギー反応を抑えると言う事になります。ダチョウ卵黄抗体はいわゆるポリクローナル抗体というものでして、アレルゲン分子の殆どを覆ってしまうために、ヒトのIgEが反応する場所が無くなってしまうからだと察します。花粉症の原因は、花粉そのものというより、その中に含まれるアレルゲン(Cryj1など)である場合が殆どです。花粉粒子の皮膜が破れてアレルゲンが粘膜等に触れる事でアレルギー反応が起こります。つまり、このアレルゲンをターゲットとすれば花粉症を抑える事も可能となります。


現在、この花粉症ダチョウからの卵黄抗体を用いてエアコンフィルター、ディフューザー、スプレー材、化粧品、目薬、点鼻薬などの商品化を試みております。 また、これまでに産学官連携プロジェクトにより商品化され、す
でに一般販売されているマスク(通称「ダチョウ抗体マスク」)にも含まれております。


花粉症ダチョウが産む卵からの抗体は、一個につきマスクが4〜8万枚になります。ダチョウは年間100個ほど産卵しますので、一羽から少なくとも400万枚程のマスクが作製出来ます。ダチョウ卵黄抗体は哺乳類の抗体作製コストの約4000分の1で済みますし、寿命が60年ですので、同じ品質のものを大量に商品化することが出来ます。マウスやウサギを用いるときのように動物を犠牲にして血液から抗体を回収するのではなく、ダチョウの場合は単に産まれてくる卵を採取するだけで済みます。一般に抗体はタンパク質ですから非常にデリケートなのですが、ダチョウ抗体は熱に強く、酸アルカリにも強いことから、マスクやフィルターなどを加工する際の様々な製造ラインにも導入出来ます。


こんな感じで、花粉症にかかったダチョウを利用して、同じく花粉症に悩んでいる人間の悩みを低減するという、馬鹿げた内容ですが、愛鳥家の私が日頃のダチョウ観察から発案したものです。現在、莫大な数の日本人が毎年おなじ季節に花粉症で苦しんでおり、その苦痛やストレスによる日本全体の経済的ダメージは大きいとされています。花粉症ダチョウが日本経済を救ってくれる事を信じております。


少しでも私たちのダチョウ研究に興味を持っていただけますと幸いです。


 

 

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